管理会社しか知らないこととは、非常に気になりますね。
出し惜しみせずにお答えしましょう。
答えは「大家さんのこと」です。
賃貸アパート、マンションは大家さんの所有物です。
良くも悪くも、大家さんの考えで賃貸物件は運営されています。
大家さんの考え方ひとつでよい物件にもなり、悪い物件にもなってしまうのです。
管理会社が管理していても、全ての決定権は大家さんが持っているのです。

目次

良い大家さん 悪い大家さん

大家さんの賃貸物件に対する考え方によって、良い物件にもなるし、悪い物件にもなります。
例えば、キッチンの水栓器具(水道蛇口)から水が漏れたとしましょう。
管理会社が管理している物件では、入居者はクレームを管理会社に連絡し、管理会社は修理してもよいか大家さんに確認します。
流れとしてはこんな感じです。

入居者クレーム発生 → 管理会社に連絡 → 大家さんに連絡

それで大家さんが修理のOKを出したら、管理会社が管理会社お抱えの水道業者に修理依頼をします。

悪い大家さんの場合

管理会社から大家さんに連絡した場合。
管理:「203号室のキッチンの水栓器具から水漏れがしています。業者に修理依頼をしたいのですが」
大家:「入居者の使い方が悪かったからじゃないの」
管理:「通常の使用と聞いております。水栓器具は通常使用でもパッキンの劣化により水漏れは発生しますので・・・」
大家:「業者に確認させて、見積もりを取らせてよ」
管理:「見積もりを取ると時間がかかります。今も水が漏れていますので早急に修理したいのですが」
大家:「金額もわからないのにすぐに修理なんてできないよ」
管理:「わかりました。見積もりを至急取るよう手配します。」
まあ、こんな感じです。
入居者が迷惑することよりも、修理代金がいくらかかるのか!こちらを心配されるのですね。

良い大家さんの場合

管理:「203号室のキッチンの水栓器具から水漏れがしています。業者に修理依頼をしたいのですが」
大家:「わかった。よろしく」
管理:「修理代金は後出しになりますので、ご了承ください」
大家:「わかった。よろしく」

これだけです。
ここに記載したことは特別なことではありません。
よくあることなのです。
良い大家さんの物件は物事がとてもスムーズに運びます。
まずトラブルになることもありません。
一方、悪い大家さんの場合はトラブルになることが非常に多いのです。
中には、管理会社が「修理を早くしてほしいと入居者の方が言っていますので・・・」なんて言おうものなら
「金額もわからず、直ぐに修理なんてできるわけないでしょ!」

なんてことを平気で言う大家さんもいるのです。
大家さんによって、快適な賃貸ライフを過ごすことができるか、
嫌になって直ぐに退去するか
大きくその後の生活が変わってきます。
大家さんがどれほど重要なポイントなのかご理解いただけたかと思います。
そんな重要な大家さんのことを知っているのが管理会社なのです。
大家さんの家に足しげく訪問し、物件の事を報告したり、
大家さんに何回も電話連絡したり、
管理会社には大家さんの情報が沢山あります。
あなたが選ぼうとしている物件を管理会社が管理しているのであれば、
大家さんがどんな人か、どの様な賃貸物件運営をしているか
管理会社に確認することが非常に大切です。

でも、個人情報保護法と言う法律があって、管理会社もなかなか大家さんの事を聞いても教えてくれません。
ストレートに「どんな大家さん?」なんて聞いても絶対に教えてくれません。
逆に、電話の相手がどんな人物か怪しまれてしまうでしょう。
でも、管理会社から大家さんの事を聞き出す方法があるのです。
その方法を、次回はお話ししましょう。
次回のお話はこちらです。