賃貸物件で大家さんが変わることはよくある話です。
大家さんが変わる理由は相続によるものと売買による場合が多いです。
今回は売買に関してご説明しましょう。
目次
賃貸物件の売買とは
賃貸物件の売買とは、今の大家さんが何らかの原因で物件を売ることになり、その物件を購入した人が新しい大家さんになります。
賃貸物件を手放す理由は様々ですが、賃貸物件は入居者から見れば、大切な生活を守る居住空間ですが、大家さんから見れば収益を上げる為の投資となります。収益があげられなければ大家さんの経営も成り立たないため、賃貸物件を手放すこととなります。
空き部屋が多いから売るとか、空き部屋が少ないから売らないなどは特に関係なく、空室、満室に限らず売るときは売ります。
比較的、満室時の方が高値で売れるため、満室時に売る方も多いです。
また、アパートの経営は順調だが、年齢的に賃貸経営がしんどい場合なども売り出される場合があります。跡を継ぐ人がいないなどの理由が多いのも事実です。
売買によって、賃貸借契約はどうなるの？
売買によって賃貸物件の所有者が変わっても、今までの大家さんと入居者との間で取り交わした賃貸借契約は通常、そのまま引き継がれます。
賃貸借契約書に記載された項目は、基本的には全て新しい大家さんが引き継ぐことになります。
家賃の条件や特約事項として取り交わした特別な条件なども引き継がれます。
また、保証金や敷金なども新しい大家さんが引き継ぐことになります。
そして、今までの大家さんと取り交わしていた約束などもそのまま引き継がれます。但し、口約束などは本当に約束をしていたか、年月が経つとわからなくなるため、覚書、誓約書などで記録に残しておいたほうがいいでしょう。
入居者に説明もなく売買できるの？
売買に関して入居者への説明は特にありません。
通常はお知らせが配布、掲示されて所有者が変わる旨の告知がされて、入居者は初めて物件が売買になったことを知ることになります。
入居者の方が売買に反対しても、売買を阻止することは難しいと思います。
家賃は誰に払うの？保証金は？
売買の契約が締結されると、物件の引き渡し日が確定します。
引き渡しの日をもって、大家さんが新しい方に変わります。
家賃に関しては、何月分までは今までの大家さんに支払い、いつから新しい大家さんに家賃を支払うかお知らせで通知されます。
お知らせには新しい大家さんの家賃入金口座も記載されているおり、いつから新しい大家さんに家賃を支払うのかなども記載されています。
今までの大家さんに預けてあった保証金も新しい大家さんに移行されるので、保証金がなくなるわけではないため、ご安心ください。
まとめ
賃貸アパートなどでは売買による大家さんの変更はよくある話です。
売買でアパートの所有者が変わっても、今までと何も変わりません。
特に心配しなくても、ほとんどの場合が大丈夫です。
