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賃貸物件であるアパートやマンションに住んでいて、賃料を払えなかったらブラックリストに載るのでしょうか。
また、クレームなどを言ったらブラックリストに載るのでしょうか。
そもそも、賃貸でブラックリストはあるのでしょうか。
詳しくご紹介します。

目次

賃貸におけるブラックリストは存在するのか

ブラックリストは存在します。
不動産業者や管理会社に存在しています。
業界全体共有しているものではなく、会社やグループ単位でリスト化している場合が多いです。

企業によって呼び方に違いがあり、ブラックリスト、クレームマー登録、事故登録など呼び方は様々です。

なぜブラックリストが必要なのか

賃貸物件であるアパートやマンションは集合住宅との名称からも分かるように様々な家族や個人が同じ建物内で生活する集合体です。
互いに配慮して、思いやりを持った生活を送らなければ、住環境が成り立ちません。
その為、生活するためのルールが存在し、ルールに明記されないものは、あ互いの配慮によって成り立ちます。
そのルールや配慮が出来ない方が入居してしまうと、アパート全体が荒れ始め、住環境が崩壊してしまします。
それを防ぐために、集合住宅にふさわしくない方をブラックリストに登録しておくのです。

ブラックリストに載る行いとは

賃貸物件のブラックリストにはどのような行いをすれば載ってしまうのでしょうか。

家賃滞納

家賃の支払いが滞ると、リストに載てしまいます。1ヶ月の支払い遅れでは載りませんが、2カ月続くとブラックリストに載ってしまいます。
但し、入居したばかりの場合はリストに載らない場合が多いです。うっかり払うのを忘れていた方が結構いるためです。
また、賃料の引き落としを行っている場合は、引き落とし手続きに時間がかかる場合が多く、入居者が「引き落としされていた」と思い込んでいる場合が多い為、リストに載ら無い場合が多いです。
銀行口座からの振替や引落の場合、手続き完了までに2カ月から3カ月かかる場合が多い為、その間はリストに載ることはまずありません。
しかし、引き落とし開始までの期間に賃料の振り込みをせず、不動産業者や管理会社からの賃料に関する連絡に対して、ブチきれたり、感情的になる方がいます。
そのような態度の方は他の入居者や、大家さんに迷惑を掛ける可能性が高いと判断され、ブラックリストに載ってしまうこともあります。

クレーマー

クレームを言うことは問題視されません。
キッチンの水栓から水が漏れた、扉が壊れた、上の階がうるさい、などは通常のクレームなので、問題になることはありません。
問題になるのは、常識の範囲内を超えたクレームを言ってきたりする場合です、
常識とは、管理会社には様々なクレームの連絡があります。その電話内容から常識の範囲内をイメージします。
例えば、キッチンの水道蛇口から水漏れしていた場合、パッキンの交換で直る為、パッキンの交換で管理会社としては修理完了としたいのですが、パッキンの取替だけでは納得できないので、水道蛇口の器具をすべて新品に取り換えろ!
こんなことを言われたら、常識の範囲を超えた要望となります。
希望として言ってくることは良いのですが、新品に取り替えなければ納得しないなどのクレームは、ブラックリストに登録されます。

他の居住者に迷惑をかける行動

他の居住者に迷惑をかける行動をする方は、問題視されます。
大きな音で音楽を聞く騒音問題や、迷惑駐車を繰り返す方、ゴミの分別を行わない方などは、ブラックリスト入りします。

直ぐに金銭を要求する方

クレームに対して金品を要求してくる方がいます。
例えば、設備にエアコン囲われた、本日中に直せなかったら金銭を支払え。
設備によっては直ぐに直せない物もあります。
しかし、至急直せないなら損害賠償を請求すると言ってくる方は意外とお多いです。
直ぐにブラックリスト入りです。

直ぐに訴訟をほのめかす人

クレームを言ってくる方で、「この日までに対応できない場合は訴訟を行います」と言ってくる方がいます。
軽微なことでも全て「訴訟」という脅し文句をつけてきます。
管理会社としては「訴訟したければすきにすれば」とのスタンスですが、そうは回答できません。
その方の希望にそう形で他王するのですが、リストには記載されます。

退去をほのめかす方

直ぐに退去を持ち出す方がいます。
例えば、隣の空き部屋の賃料が安いため、同じ賃料にしてほしい。希望がかなわなければ退去する。
大家さんの考え方としては「退去」を持ち出す方に対しては「どうぞ」の場合が多い。
退去を持ち出す方はトラブルメーカーになる場合が多いため、リスト入りします。

騒音や匂いなどに過敏な方

ちょっとした騒音や、すこしの匂いに過敏に反応する方がいます。
集合住宅である以上、少なからず音はするし、匂いも漂ってきます。
それが我慢できない方が稀にいます。
全く音の聞こえてこない環境、匂いの伝わらない環境を希望し、その環境を強制するために、少しの音でもクレームを言ってくる方がいます。

そんな方もアパートに住むにふさわしくないと判断され、リストに登録されます。

上司を出せという人

自分の意見が通らないと、直ぐに「上司を出せ」、「上の人を出せ」と言う方がいます。

管理会社の対応に落ち度があり、話が通じないなどの場合は、上司の人に代わってもらい、内容を伝えることも必要ですが、電話対応した者に落ち度がないにもかかわらず、自分の意見を強引に通すために「上司を出せ」と言う方はブラックリストに登録されます。

本社に連絡する

先程の「上司を出せ」と同じで、理不尽な要求にもかかわらず、その要求を強引に押し通すために、「本社に連絡する」と言う方がいます。

本社に連絡したければすれば良いと管理会社は考えています。そのような方もリスト入りしてしまいます。

キレる人

直ぐに切れる人はブラックリストに登録されます。
電話対応で、「お前の対応が気に入らない」などとキレてくる方がいます。

対応日本刀に落ち度があれば感情的になることも理解できるのですが、特に問題ない対応をしているのにキレる方がいます。

電話での会話を録音し、後に、落ち度が無いか確認することがあります。落ち度がないことが多く、何故、キレたのか理解できない場合があります。そんな方もブラックリストに載てしまいます。

新聞を賑わす事件を起こした人

新聞に載るような事をしでかした人はブラックリストに載てしまいます。

ブラックリストに載るとどうなる

ブラックリストに載ってしまうと、その会社が管理している賃貸物件には住むことができなくなります。
入居前の審査で不合格となるのです。
従い、A社の賃貸物件に住んでいて、A社の対応が気に入っているため、再度、A社の賃貸物件に住みたいと思っていても、A社のブラックリストに載ていると、A社の入居審査でNGになってしまうのです。
従い、B社の賃貸物件には住むことができます。

まとめ

ブラックリストに載る人の特徴は決まっています。
価値観と言うか、感覚が少しずれている方がリストに載ります。
集合住宅にトラブルは付き物ですが、未然に防ぐことはとても大切です。トラブルを誘発する可能性の高い方は、二度と住まわせたくないと不動産業者は考えます。その為のリストなのです。