天井からの漏水

天井から水が垂れている。
キッチンや洗面所、トイレの天井であったり、洋間やLDKなどの居室の天井から水が漏れていることがあります。
突然のことで驚きます。なにが起きているのか理解できないと思います。
でも、賃貸物件では良くある話です。
天井から水が漏れていることを「階下漏水(かいかろうすい)」と呼びます。

目次

漏水状況の把握

どのように漏れているか状況の把握が必要です。
大家さんや不動産業者にに伝えるときに状況を詳しく説明したほうが、対応がしやすくなりますし、解決までの時間が短くて住みます。
どのような状況を把握すればよいか以下にご説明します。

どこの部屋か

どの部屋の天井から水が漏れているか確認します。洗面、トイレ、LDKなど、何処の部屋の天井からか、またLDKなどの広い部屋の場合、LDKのどの部分か、窓側なのか、キッチンの上からなのか、漏れてきている部分の場所を確認します。
また、洗面などでは、天井の照明器具から漏れてきていることもあります。そのあたりも詳しく確認します。
外壁に面する壁付近の天井から水漏れしている場合もありますので、その辺りも確認します。
尚、外壁に面する壁付近の天井からの水漏れの場合は雨漏りの可能性もあります。

漏れ方の確認

天井からの漏れ方の確認とは、ポタポタと漏れているのか、滝のように流れるのかなどの確認です。
また、常に漏れているのか、漏れたり漏れなかったりなどを確認します。
これらを確認することで、上階の給水経路からの水漏れか、排水経路からの水漏れなのか、ある程度特定することが出来ます。

天気の確認

雨が降っている時だけ天井から漏れる時もあります。
その場合は雨漏れの可能性が高い為、天気の状況も確認します。

大家さんか不動産業者に連絡

天井から水が漏れてきていることから、上階で何かが水漏れしていることが考えられます。
上階の方に直接話をする前に、大家さんか不動産業者に連絡し、対応してもらうようにしましょう。
建物を管理会社が管理している場合は、管理会社に連絡するようにしましょう。
その時は「階下漏水」と伝えれば、話がスムーズです。
深夜で大家さんや不動産業者に連絡がつながらない時だけ、上階の方を尋ねるようにしましょう。

私物が濡れないよう対策する

天井からの漏水によって家財道具が濡れてしまう可能性があります。
布団などが濡れたら大変です。移動するようにしましょう。
また、テレビやパソコンなどの機器は濡れたら故障の原因となりますので移動しましょう。
冷蔵庫や洗濯機などは移動が難しいと思いますが、なるべく移動させましょう。

階下漏水の原因

天井からの漏水原因のほとんどが、建物配管の老朽化によるものです。
配管のつなぎ目や、パッキンなどの劣化により、その部分から水漏れが発生し、その水が
下の階に流れる仕組みです。
まれに、上階の方が浴槽に水を溜めようとして水を流し、そのまま眠ってしまって水があふれるなどが考えられますが、ほとんどありません。

費用負担はどうなる

配管の老朽化などが原因の場合は室内の修理は大家さんの負担となります。また、漏水によって被害を受けた家財も大家さん負担で修理となります。
但し、減価償却(年数によって価値が下がる)を考慮される場合がありますので、新品の金額が負担させるかは微妙です。
上階の方が原因の場合は、室内の修理費用や、下の階の方の家財なども上階の方の負担で修理することとなります。

まとめ

天井からの水漏れ(階下漏水)は突然起きます。
びっくりすると思いますが、落ち着いて対応するようにしましょう。
通常は次の日には漏水は停止します。
たまに原因がわからない場合もあり、その際は少し時間がかかります。