f:id:shoui-yokaku:20170630132629j:plain
賃貸物件に引っ越したら光インターネットが引けなかった。
今まで引いていた会社では引き込みができなかった。
こんな事例が最近多発しています。
引けない理由も様々です。
光回線の接続形態も様々になり、引き込み会社も沢山あります。
そんな中で、希望していたネット環境が構築できないのは残念です。
光インターネットが引きにくくなった理由をご説明しましょう。

目次

回線会社によって引き込みができたり、できなかったり

昔は光回線の会社はNTTぐらいしかありませんでしたが、今はソフトバンクであったり多数の企業が引き込みを行っております。例えば、NTTからソフトバンクの光に切り替えようとしたら引き込みができない場合があります。
原因は引き込み方法が違う事が挙げられます。いづれの会社にせよ、電柱から光ファイバーの線を建物に引き込むのですが、建物に取りつける引き込み金具をどのようにつけるか、細かな基準が違っているようです。
場合によってはこの建物には引き込み金具をつけることができない。引き込み金具は大家さんで考えてつけてもらうしかないなどの判断が下される回線会社も出てきます。その考え方、判断の違いで、引き込める会社と引き込めない会社が出てきます。

マンションタイプ、ファミリータイプマンションタイプによる違い

引き込みに関して、「マンションータイプ」、「ファミリータイプ」等の言葉を聞いたことがあると思います。
この違いは、マンションタイプとは、集合住宅に1本の光回線を引き込み、マンションの機械室に設置してある「MDF」と言われる通信設備専用の配電盤にその線が引き込まれます。MDFにある光回線専用の装置で、各部屋に配線を分配しています。各部屋に屋外の電柱から1本1本各部屋に引き込むのは大変な作業になるため、MDFから各部屋に引き込むようになっています。
ファミリータイプは、電柱から1本1本各部屋に引き込むタイプです。
前に住んでいた賃貸アパートでは「マンションタイプ」で引いていたが、新しい賃貸物件では「ファミリータイプ」になる場合、引き込みができない可能性があります。引き込みができるか確認する為には事前調査を回線業者に依頼するしかありません。
逆に「ファミリータイプ」の物件から「マンションタイプ」の物件に変わる場合も引き込めない場合があります。「マンションタイプ」の場合、MDFから分配するので、建物全世帯に引き込み可能と思われがちですが、実際には全世帯より少ない数しか分配出来ない場合が多いです。従い、回線が空いていなかったら引き込むことができなくなります。

回線速度によって引き込めない

同じ会社であっても光インターネットの回線速度によって引き込みができない場合もあります。
「マンションタイプ」の物件の場合に多い問題で、昔の遅い回線にしか対応していない装置が「MDF」に取り付けられていた場合、新しい高速回線を引き込もうとしても機会が対応していないので引き込みができない場合があります。
前に住んでいた物件で、高速回線を契約しており、引っ越し先の物件でも「光対応」と書いてあったので引っ越した。しかし、速度の遅い回線しか対応していなかった。そんな事例も多く発生しています。
その場合は、ファミリータイプなどで電柱から直接引き込みしかありません。
いずれにせよ、引き込み業者に事前調査をお願いすることになります。

建物の構造によって引き込めない

建物の構造によって引き込めない場合があります。特に外壁がタイル、レンガでできている場合、光ケーブル線を引き留める金具をつけることができない場合が多いです。引き込むには、大家さんの費用負担で引き込み金具を外壁に取り付けなければなりません。意外と高額な工事になるため、金具取付に難色を示す大家さんもいます。
また、引き込むことはできても、隣の部屋のベランダを通さなくてはならない場合などは、隣の部屋の方が承認しなければ光回線を通すことはできません。そのような問題も多く発生しています。

不動産業者、管理会社に相談した場合

光インターネット設備などは「管理対象外」となっているケースが多いです。それは、上記で上げたような問題が多い為、把握できないのです。引き込みたい回線が引けるかどうか、不動産業者や管理会社にも分からないのです。
不動産業者でも把握する努めているが、日進月歩で進化する光インターネットの技術に付いていくことができないのです。

事前調査が一番確実

光インターネットを引き込む際に、回線業者に「事前調査」を依頼することになります。これが確実な方法です。これでわかるのは「引き込むことができる」「このようにしたら引き込むことができる」「引き込むことができない」この3つです。
「引き込むことができる」との回答の場合は、特に心配なく引き込むことができます。
「このようにしたら引き込むことができる」の場合は、引き留め金具を大家さんが取り付けた場合とか、隣のバルコニーから引き込んだ場合など条件が付いてきます。
「引き込めない」となった場合は諦めましょう。
事前調査は引き込むことが前提の調査になりますので、「引き込むことができる」と回答が着たら、直ぐに引き込みましょう。

携帯、スマホとセットで光インターネットを契約

最近、携帯電話やスマートフォンとセットで光インターネットを契約している方が増えています。その方は要注意です。
引っ越し先で希望の回線が引けなかったら、別の会社で新たに引き込まなければなりません。
全てを一つの会社にすることでメリットもありますが、デメリットもあることを確認してください。

まとめ

最近、本当に光インターネットが引き込めないトラブルが多い。
不動産業者や管理会社は、基本的に管理外なので、明確な回答をすることは難しい。
引き込み業者も、新たに参入した会社などが多い為、手続きや、工事に慣れていない。
ネット社会と言われているが、回線や速度に拘りを持ちすぎると、思わぬ出来事に遭遇します。
ある程度の回線速度で満足する理解を必要かと思います。