前回のお話で、賃貸アパート、マンションを選ぶうえで大家さんの事を知る事が大事だとお話ししました。
その大家さんの事をよく知っているのが、建物の管理会社となります。
前回の話を読まれていない方は、そちらを先に読んでください。
前回のお話はこちらです。

目次

管理会社に大家さんの事を聞くには

では、本題に入ります。
管理会社は大家さんの事を教えてくれるのでしょうか。
答えは「教えてくれません」です。
それは、個人情報保護法という法律があるからです。
大家さんの事は「個人情報」となるため、問い合わせがあっても教えてくれないのです。
普通に電話で聞いたらこんな感じでしょうか。

あなた「○○という物件に関して教えていただきたいのですが」
管理会社「どのようなことでしょうか」
あなた「○○と言う物件に入居を考えているのですが、大家さんの事を聞きたくて」
管理会社「大変申し訳ございません。大家さんの事は個人情報となりますので、ご回答できないのですが」
あなた「そこを何とか教えていただけないでしょうか」
管理会社「個人情報ですので、ご回答はできないのです。」

こんなな感じであしらわれてしまいます。
しつこく聞いたら、「厄介な人だ」と思われ、入居を断られてしまうかもしれません。
ではどうやって聞き出せばよいのか。

管理会社の回答のニュアンスを掴む

管理会社には賃貸物件ごとに担当者がいるのが一般的です。
その担当者が大家さんの事を詳しく知っています。
まずは、その担当者が誰なのかを確認しなければなりません。
担当者を以下のように電話で聞き出しましょう。

あなた「○○と言う物件の担当の方はいらっしゃいますか」
管理会社「○○と言う物件は△△が担当しておりますが、今おりますので電話を替わりましょうか」
あなた「分かりました。ありがとうござます。あっキャッチが入ったので、また連絡します。」

そう言って電話を切りましょう。
何故電話を切るかと言うと、担当者が電話を引き継ぐ間に色々と考えるからです。
「クレームかな・・・近隣の問題かな・・・・」
そうすると、担当者が構えてしまい、素直な担当者のニュアンスを感じることができなくなります。
電話を切ったら、担当者があなたからの電話の事を忘れてしまうまで、電話はしないようにします。
例えば、一日置いてから電話を掛けるなどします。
そして、再度、管理会社に連絡します。

あなた「△△さんはいらっしゃいますか」
管理会社「少々お待ちください」
管理会社△△「お待たせしました△△です。」
あなた「○○という物件の大家さんって良い方ですか?」
管理会社△△「○○の物件の大家さんですか・・・そーですねー、いや、個人情報になりますので・・・」

この担当者の最初の回答の印象が大事なのです。
「そーですねー」とか「個人情報になるので」などの回答があった場合、悪い大家さんの可能性が高いです。
良い大家さんの場合だったら、隠す必要もないので、「良い大家さんです」とか「入居者思いの方です」などの回答が返ってくはずです。
良い大家さんではない場合は、回答が難しくなってしまうため、「そーですねー」などと考えてしまったり、
「個人情報になるので」との回答になってしまうのです。
担当者の初めの回答で、言葉から伝わる「ニュアンス」これが良い大家さんか、悪い大家さんかを見極める鍵となるのです。

ただし、管理会社には色々な電話がかかってきます。
百戦錬磨の担当者が揃っています。
「ニュアンス」で伝わらないように感情を出さずに喋るベテランもいます。
でも、いい大家さんだったら素直に教えてくれるはずです。